ワタミ経営陣は、これまでの自社の対応に非があったことを認めた。過去の至らなかった点を反省し、14年度から最優先の経営目標を「労働環境改善」に置き、たとえ収益が減少してもやり遂げると宣言した。
そして現在、同社はこれほどまでの変革を成し遂げながら、社内的には「ゴールまではまだまだ道半ば」という姿勢を崩しておらず、ホワイト化にまつわる取材にも対応していない。
ワタミがホワイト化できた理由は、まさにこの「徹底的にやり切る覚悟」にあるのだと感じさせられる。皮肉にも、同社がブラック化してしまった要因でもあるのだが、いい意味で「上位下達型のワンマン企業」であったからこそ、変革すると決めたらすぐ行動に移すことができ、かつ目標達成まで走り続けられているのかもしれない。
働き方改革総合研究所株式会社 代表取締役/ブラック企業アナリスト
早稲田大学卒業後、複数の上場企業で事業企画、営業管理職、コンサルタント、人事採用担当職などを歴任。2007年、働き方改革総合研究所株式会社設立。労働環境改善による企業価値向上のコンサルティングと、ブラック企業/ブラック社員関連のトラブル解決を手掛ける。またTV、新聞など各種メディアでもコメント。著書に「ワタミの失敗〜『善意の会社』がブラック企業と呼ばれた構造」(KADOKAWA)他多数。
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