従前の労働環境を考えると、改革の目標は極めて高いものであったが、ワタミは「もう後がない」という覚悟で改革を推し進め、早くも数年で次のような改善効果が出ている。
(1)店舗数削減および営業時間見直しによる従業員負担の軽減
(2)会議・ミーティング・研修時間の効率化
(3)メンタルヘルスサポート
(4)コンプライアンス強化
(5)中長期的な取り組み
これらの徹底的な取り組みを積み重ねた結果、年間離職率(4月1日〜3月末日までの常用雇用者数の離職率)は16年が21.6%、17年15.8%、18年8.7%、そして直近の19年3月末時点では8.5%にまで低下。18年の宿泊業、飲食サービス業平均26.9%(厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果」)を大きく下回るレベルを達成している。さらには「ホワイト企業アワード」を主催する日本次世代企業普及機構による「ホワイト企業診断」において87点を獲得し(ホワイト企業認定基準は60点)、ブラック企業の代名詞だったワタミは今や「ホワイト企業」として顕彰されるレベルにさえなっているのだ。
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