申請から4年越しの“悲願”達成となったことをUCC上島珈琲の担当者に聞いたところ「これまでの申請件数から、当社を含めて8件しか登録がない。ハードルが高いものなのだという印象を持っている」と話した。
特許情報プラットフォーム「J‐Plat Pat」で本件の「審査記録」を見ると、申請に対する拒絶理由通知書手続きが16年6月7日に行われている。その後、UCC上島珈琲の代理人が19年8月16日付で商標に関する販促活動や認知度の証拠を提出。10月の面接や、登録を出願する商品範囲の縮小など手続きの補正を経て、登録にこぎ着けた。
UCCミルクコーヒーは1969年4月に発売。70年の大阪万博を機にヒットし、全国へと人気が拡大していった。2019年には誕生50周年を迎え、「缶コーヒーの最長寿ブランド」としてギネス認定を受けた。くしくも50周年のタイミングで登録があったことは「ちょうど50周年に間に合った。結果としていいタイミングになった」と話した。
現在のパッケージデザインは10代目で、19年4月に発売した。出願した時点で販売していたのは9代目のデザインだが、10代目も大きな違いはないという。
【お詫びと訂正:2019年12月18日10時50分の初出で、「これまの申請件数から」となっておりましたが、正しくは「これまでの申請件数から」でした。12月19日8時45分、該当箇所を訂正いたしました。お詫びして訂正いたします。】
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