ホームの屋根はアーチ状になっており、柱のない広々とした空間を演出している。新しい駅舎は、近未来的な印象を与えようとしており、白色による明るい空間となっている。この駅舎は外から見ても圧迫感は感じさせないようにという意図もある。
ただし、未完成の部分もまだある。例えば、最近の駅には必ずあるホームドアがまだ設置されておらず、エレベーターの整備もこれからだ。改札内にトイレはあるものの、ホーム上にこれからつくる予定である。
しかし、新駅では変わったことがある。これまでの銀座線渋谷駅では、乗車ホームと降車ホームが分かれていた。分かりやすかったものの、どちらのホームも狭く、混雑の原因になっていた。特に乗車ホームは、改札が少なく、人が滞留しがちだったためか奥まで歩いていくことが難しかった。
その状況が、ホーム両側から乗降ともに改札にアクセスできるようになり、改善したのだ。ホームの幅も、12メートルとこれまでより広く、しかも両方のホームから乗車できるようになったため、改札内に多くの人がいても大丈夫なようになっている。
券売機については、減少している。これは交通系ICカードを使用する人が多くなったという理由があるからだろう。
新しい銀座線渋谷駅は未完成の部分も多々あり、年末年始のホーム移設工事ではホームを移設しただけという印象もあるものの、定期運行を行っている中ではそういったことはまとまった休みのある時期でないと不可能であり、銀座線渋谷駅の改善のためには必要なことである。これからも工事は続く。
いったん表参道駅まで往復し、再度渋谷駅の改札を出る。東急百貨店東横店のこれまでの改札を出たところには文具の伊東屋があり、このお店は3月末で閉店するという。東急百貨店東横店も閉店だ。いろいろなところで、渋谷駅は変わり、新しくなっていく。
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