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履歴書は手書きが良い? やっぱり私服はNG? 人事側の意見は学生、人事双方の意見(2/2 ページ)

» 2020年02月07日 14時40分 公開
[ITmedia]
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自己PR、不採用理由で対立

 自己PR、不採用理由の開示については学生側と人事側の意見が対立した。

 「自己PRでは『役職(バイトリーダー・サークル長など)』や『実績(数字)』を重視したエピソードを用意していますか?」に対して、学生側は「はい」(58.9%)が過半数。一方、人事側は「自己PRで『役職』や『実績(数字)』を重視していますか?」に対して「いいえ」(58.1%)が過半数だった。中には「責任がありそうでなさそうだし、副○○の人が多すぎる」と、ありがちな「副リーダー」「副責任者」といった肩書に食傷気味だという意見もあった。

自己PRに関する人事側の意見(出所:i-plug「就活の変? 実態調査」)

 「不採用の場合、理由を開示してもらいたいと思いますか?」に対しては「はい」(85.9%)と答えた学生が大多数を占めた。選考に落ちると、いわゆる「お祈りメール」が送られてくることが多い。それよりも自分の改善点を知りたいと考える学生が多いようだ。何が理由で選考に落ちたか分からなければ、違う企業の採用を受ける際に改善ができない。一方で「落ち込む可能性がある」という理由で開示が不要だと答える学生もいた。

 一方、人事側は「不採用理由の開示をおこなっていますか?」に対して「いいえ」が多数派で67.1%。「あくまでも『当社の判断軸』だから」「いくら理由を伝えても学生側の納得は得られない」「どういう伝え方をしても欠点の指摘になり、改善が難しい部分なので学びも少なく傷つけるだけになってしまう」といった意見が挙がった。

不採用理由を開示しない理由(出所:i-plug「就活の変? 実態調査」)

 調査は2回に分けて実施した。学生に対しては、20年卒、21年卒の学生241人を対象に、19年11月7〜21日に行った。人事担当者に対しては、511人を対象に、19年7月31日〜8月19日に行い、いずれもインターネット上で行った。

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