トヨタ、「ノア」「ヴォクシー」など11万台リコール エンストの恐れ555件の不具合発生

» 2020年03月04日 16時22分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は3月4日、ミニバン「ノア」「ヴォクシー」やレクサス「LS」など計30車種11万2934台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。燃料ポンプに不具合があり、最悪の場合、走行中にエンストする恐れがある。

トヨタ「ノア」

 対象となる車種はノア、ヴォクシーのほか、「エスクァイア」「クラウン」「アルファード」「ヴェルファイア」「FJクルーザー」「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」、レクサスブランドの「LS460」「LS460L」「LS500」「LS500h」「LS600h」「LS600hL」「RX450h」「RX450hL」「NX200t」「GS250」「GS300」「GS350」「GS450h」「LC500」「LC500h」「IS200t」「IS300」「IS350」「IS F」「RC300」「RC350」 の計30車種。製造期間は2013年9月〜19年1月。

 低圧燃料ポンプにおいて、インペラ(樹脂製羽根車)の成形条件が不適切だった。そのため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そうなった場合、インペラがポンプケースと接触することで燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中にエンストに至る恐れがあるという。

 これまでに555件の不具合が報告されている。今後、全車両の低圧燃料ポンプを対策品と交換する。

不具合の発生箇所(出典:国土交通省

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.