無人コンビニも開店、新駅高輪ゲートウェイの狙いは何か(3/4 ページ)

» 2020年03月28日 08時06分 公開
[小林拓矢ITmedia]

AIと和の組み合わせ

 しばらく、改札内を歩き回ってみる。中ではロボットの展示や、デジタルサイネージの画面など、新しいテクノロジーにあふれていた。当日は見ることができなかったが、お掃除のロボットも活躍していることだろう。

 床面や壁は木目調、「和モダン」を意識したつくりで、トイレには木が植えられている。快適さはほかの駅に比べると段違いである。ここでも、新しい駅として意欲的につくっていこうというJR東日本の意図を感じた。

 改札の外に出る。改札上の「高輪ゲートウェイ駅」の駅名標が明朝体であることについて、ネット上では論争が起きていた。しかし現実に改札を出て見ると、違和感をそれほど覚える文字ではなかった。また建物にも施設名である「高輪ゲートウェイ駅」が明朝体で表示されており、こちらはまったく違和感がない。

明朝体の駅名標は賛否が分かれる

 改札の近くにはAIで駅内や近隣施設を案内する装置があり、これも新しい試みだと感じられる。音声で質問することができるようにもなっているものの、タッチパネルを使って調べることもできる。

 高輪ゲートウェイ駅からは、建設中の品川再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」の工事現場が見える。いまはまだ見物人ばかりであるものの、将来はこの地で働き、暮らす人に駅を利用してもらいたい、そのために駅を広くしているというJR東日本の考えが読み取れる。

 実際、駅の中を歩くと、改札がもう一カ所できることになっており、将来の利用者増にも対応している。駅の中に多くの人が押し寄せても、十分対応できるものとなっている。

こちらの明朝体はマッチしている

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