――これから事業を拡大させていくために、どんな戦略を考えていますか?
ひとまず22年末までを目標に、スカンジナビア全体に10の村を作り、合計2500戸の学生用住宅を建設する具体的な計画を進めています。これが成功したら、私たちは国際的にビジネスをスケールさせる可能性を持つ企業に成長するでしょう。
23年以降も引き続き住宅の建設を続け、世界中にデンマークに根付く“ヒュッゲ”(人と人との触れ合いから生まれる、穏やかで居心地の良い雰囲気を指す)を体現するような100万戸の住宅建設を目標としています。
もし将来、住宅としての需要がなくなった場合でも、柔軟性のある建物であることから、高齢者施設、住宅のリノベーション中に一時的に住める仮住宅、一時的な幼稚園や学校、オフィス、ホテル、カフェやレストラン、イベントスペースなど、さまざまな用途に活用できるはずです。
従来の住宅や施設に比べて短期間で完成する上に、用途に応じて戸数を増やしたり、減らしたりできる。さらに、一度建てたものを取り壊すことなく別の場所に移動できる。これらのメリットは建設業界・不動産業界にとって大きなインパクトであり、都市での持続可能なライフスタイルを確立する助けになると信じています。
(写真提供:CPH Village)
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