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» 2020年05月12日 10時00分 公開

“市場規模1000億円”の「青汁事業」から「ケール事業」へ転換 キューサイ社長に聞く「ブランドイメージの変え方」 (2/3)

[中西享,ITmedia]

ヘルスケア、スキンケアに注力 GAP認証取得も視野に

――そこで経営方針をどのように方向転換しようと考えたのか。

 創業者の原点に立ち返った。われわれは何を売ろうとしていたのか。青汁を売るのではなく、ケールの力を信じて、ケールパワー(自活力)を提供していきたいと考えた。青汁事業からケール事業への転換と言える。いまは、青汁購買者の大半が60歳以降だが、これからは若い人にもケールの良さをもっと知ってもらい、30代など若い世代にも普及させたい。

 今抱えている最大の事業課題は(1)既存商品をより進化させて、多くの方面に販売したい(2)新規事業を創造して、新たな価値を提供したい(3)既存の顧客とより濃い関係を築くとともに、新しい顧客との関係を構築したい――。この3点で、ロゴを刷新したのを機に新たな事業展開を目指したい。

――食品に含まれる有害な物質についてリスクの程度や汚染状況の実態調査をし、その結果に基づいて適切なリスク管理を実施する農産物の安全基準であるGAP(適正農業規範)認証が叫ばれているが、「キューサイ」の青汁はどうか。

 GAP認証は取っていないが、取ろうと計画している。「キューサイ」の青汁は農薬不使用なので、ある意味でGAP以上の管理基準になっている。これとは別の、ベジタリアンに近い動物性原料が含まれていないこと、製造過程で動物実験が行われていないことを条件としたVegan(ヴィーガン、絶対菜食主義者)という認証を取得している。

――青汁は欧米でも飲む習慣はあるのか。

 米国では「グリーンチャージ市場」というのがあって、家庭ではスムージーを作るときなどに、(青汁を)入れて飲まれているようだ。欧州でも飲まれているものの、日本のようにシェイカーで混ぜて飲む習慣はないと聞いている。

――今までは電話による販売が中心だった。市場を広げるためにどのようなことを考えているのか。

 空港やホテルのラウンジで給茶機のような青汁サーバーが導入されている。特に朝のホテルのドリンクバーでは、一番人気がオレンジジュースで、ケールが2番になっているところもある。

 このほか、新幹線の博多駅構内、九州で展開している焼き肉店、とんかつ屋などにも置いている。さらにオフィスにも給茶機のような青汁サーバーの設置もおこなっている。販売網については、飲食店やスーパーマーケットでも売る計画で、昨年9月からは大型量販店の売り場で取り扱っている。

 昨年の10月現在で、ヘルスケア商品を取り扱っている店は114店だが21年までには5000店に、スキンケア商品の店も同年までに現在の92店を280店にそれぞれ拡大する計画だ。

photo 青汁サーバーの導入事例

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