電動スクーター「ブレイズスマートEV」は、なぜ3000台以上も売れているのかあの会社のこの商品(2/5 ページ)

» 2020年05月22日 08時23分 公開
[大澤裕司ITmedia]

新たなEVモビリティー文化をつくる

 ブレイズは2002年4月設立。自動車ディーラーとして新車や未使用車、中古車、輸入車を販売するほか、自社でEVを企画・開発・製造・販売を手掛けている。はじめて手掛けたEVがブレイズスマートEVである。

一般的なスクーターと違い独創的なデザインが目を引く。華奢な印象を受けるが、乗車定員1名ながら最大積載が120キログラムもある

 ブレイズスマートEVは企画から誕生までに数年を要したという。誕生の背景にあったのは、今後はEVが主流になるという将来的な見通しに加え、次のような事情もあった。代表取締役の市川秀幸氏は次のように話す。

 「当社ではキャンピングカーも取り扱っているのですが、お客さまから『クルマに積めるスクーターがあるといいのに』という声をよく聞きました。このような声を受け、新たなEVモビリティー文化をつくるべく企画したのが『ブレイズスマートEV』です。コンセプトは、手軽に乗れ、クルマにも積め、軽くてデザインがよく、品質が高い。デザインや価格、機能などは、お客さまの声を聞きながらつくり込むことにしました」

 同社は工場を持っていないので、自分たちでデザインしたものを提携企業の工場で試作をつくってもらっては検証することを繰り返した。

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