今年1月には採用にも結び付いた。
「採用は主目的ではありませんが、繁忙期の12月に、初めてバーチャル社員に『年末にアルバイトしませんか』と期間限定アルバイト募集の呼びかけをしました。ブランクはあっても、かつて働いていらしたので仕事の感覚はすぐに戻る方々だろうと見込んだのです。当社の理念も理解してくれていることもお声がけしたい理由でした」
すると、4人が手を挙げた。そのうち一人はその後もアルバイトとして継続することになった。「また働きたいと思ってもらえることはブランドにとって大きな価値だと思います」と村上氏は思わぬ副次的効果に満足そうだ。
今後の課題として村上氏は、「働く人の魅力を上げ、それを社内外に伝えること」だと話す。
同社においては、アルバイトから副社長になった江澤氏が、さまざまなメディアで取り上げられている。その影響も同社の評判を上げることに貢献しているのは間違いないが、村上氏は「現場で働いているメンバーにスポットが当たるような働きかけをしていきたい」と話す。そうなれば、これまで以上に一人一人のモチベーションがアップするだろう。ますます“世の中の体温をあげていく組織”として期待がかかる。
●社名:株式会社スープストックトーキョー
●設立:2016年2月(株式会社スマイルズより分社)
●資本金:1,000万円
●事業内容:飲食店・小売店の経営、食料品・繊維製品・日用雑貨の企画・製造・販売、インターネット等を利用した通信販売、各種イベントの企画・運営・管理
●従業員数:社員173人、アルバイト約1213人(2019年6月現在)
●本社:東京都目黒区中目黒1−10−23 シティホームズ中目黒203
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