毎年500人前後の新卒採用者と、400人前後の中途採用者が入社するソフトバンク。店舗の販売クルーも含めると、毎年約1600人の人材を新規採用している。業務を効率化するため、同社の人事部門は2017年度から、エントリーシートの評価にAI(人工知能)を活用。20年度の新卒採用からは、1次面接に相当する「動画面接」の評価にもAIを導入した。
AIを活用する背景について、ソフトバンクの杉原倫子氏(人事総務統括 人事本部 採用・人材開発統括部 人材採用部 部長)は次のように話す。
「当社は通年採用やインターンシップ、オウンドメディアを通じた積極的な情報発信など、さまざまなチャンネルを通じて多様な採用活動を行っていますが、2年前から採用活動全体の方向性を大きく転換しています。従来はマス向けのアプローチを重視しており、より多くの応募者を集めてその中から選抜することに注力してきました。しかし2年前からは方向性を変え、マス向けアプローチに投入するリソースを減らし、欲しい人材に対してこちらから能動的にアプローチする『攻めの採用活動』にその分多くのリソースを投入するようになりました。これによって、より多様な人材を採用できるようになりました」
攻めの採用活動のリソースを確保するために、同社はここ数年、採用活動に先進テクノロジーを積極的に導入して業務の効率化や省人化を進めてきた。その最初の成果が、17年5月に始めた「エントリーシートの評価におけるAI活用」だった。
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