メディア
ニュース
» 2020年06月24日 08時00分 公開

動画面接にもAIを活用:エントリシートの評価が大変→AI導入で「作業時間75%削減」 ソフトバンクの攻める採用活動 (2/4)

[吉村哲樹,ITmedia]

 「インターンシップに応募していただいた学生の方々に動画を撮っていただき、これを当社側で評価して参加者を選抜していました。この動画面接の手法を、18年と翌年のインターンシップで実施した結果、直接対面の面接でなくとも適切な評価が行えると判断しました。そこで20年度からは、いよいよ本採用のプロセスにも導入しました」(杉原氏)

 それまでは、エントリーシートの選考をパスした学生に対し、1次面接としてグループディスカッションを実施していた。しかしグループディスカッション形式では1人の面接官が複数の学生を一度に評価しなければならず、学生にとっても短い時間の中で自身を十分にアピールできない可能性があり、「きめ細かな評価ができていないのでは?」という懸念があった。

 これらを動画面接に置き換えれば、学生は十分に時間を使って自己アピールでき、面接官も学生一人一人と向き合って評価できるようになる。学生が面接を受けるために移動する時間やコストも節約でき、「限られた面接枠をなかなか予約できない」といった不満も解消できると判断した。

photo 動画面接の概要=ソフトバンク提供の資料より

 ただし、インターンシップ選考では担当者が動画を1つ1つ目で見て評価してきたが、本採用となるとその数はインターンシップとは比べものにならないほど多くなるため、これまでのやり方では膨大な手間が掛かってしまう。そこで、人に代わってAIで動画を評価する仕組みの開発を思い立ったという。

 「AI評価の導入によって節約できた時間を攻めの採用活動に充てられるとともに、より客観的で統一された基準で学生さんを評価できるようになると考え、AIの導入を決めました」(杉原氏)

「相当な手間が掛かった」 人間の経験や勘をAIが学ぶ

 このAIの仕組みは、ソフトバンクのパートナー企業でAI技術に強みを持つエクサウィザーズと共同開発した。もともとエクサウィザーズが持っていた動画解析のAIモデルに対して、過去にインターンシップ選考で使われた動画と、選考担当者による評価結果を学習させることで、動画を読み込ませると自動的に合否を判定できるAIモデルを開発した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間