一方、前年同月より0.18ポイント増え1.86倍と、主な8業種のうち唯一逆に求人倍率を伸ばしたのが「金融」。求人数でも、前年同月よりは微減となったものの、前月に比べると2.8%増えた。実は金融では他業種と違い、6月ごろから徐々に求人が戻る傾向にあるという。
パーソルキャリアの担当者は「コロナ禍を受けて逆に生保や損保サービスは需要が高まる傾向にあるとみられ、こうした企業では採用活動も引き続き活発になっている」と分析する。また、感染症である新型コロナの流行に限らず、一般的にリーマンショックのような急激に発生した不景気では、こうした保険会社はやはりニーズが増すため、他業界より採用も積極的に行う傾向にあるという。
先行きの見えない、コロナ禍による転職市場の暗雲。同社の担当者は「最近でも、テレワークの浸透により社内SEなどの募集は比較的堅調。また、コロナ禍では業界経験があり即戦力のある人材が求められる傾向にある」とみている。
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