どこまでがGo Toトラベルキャンペーンの効果なのか、量りにくい面がある。しかし、1つの傾向として大都市の中心部では効果が薄く、郊外では効果が大きくなる傾向がある。
商業施設のパルコは「名古屋、福岡のような都心部立地の店舗は厳しい。さいたま市の浦和のような近郊の立地では、リモートワークが進み、密になる東京に出るより近場で楽しもうという機運があるので、前年以上に売り上げている店舗もある」(広報)としている。大都市の中心部では思うように集客ができていない一方で、郊外は好調だ。
大都市でも、換気の問題がないテラス席や屋外のビアガーデンの状況はどうなっているのか。大阪「あべのハルカス」展望台や横浜「山手十番館」などでビアガーデンを運営するゼットンは、「8月の記録的な猛暑でお客さまが楽しむにはつらかった」と指摘する。
観光地のロールアイスクリーム店で実演接客販売を行っているトレンドファクトリーでは「東京の原宿や大阪の道頓堀といった都心部立地より、地方店のほうが回復が早い」(浅野まり社長)としている。広島や徳島の店では、「遠くに出掛けるのは怖いけど、友達とアイスを食べに行くくらいなら別にいいだろうと、地元の人が来てくれる」というわけだ。
また、7月18日に新規オープンしたハウステンボスの店舗では、ショーやパレードの規模を縮小しているにもかかわらず、行列が絶えない好調なスタート。8月1日にはスティック状ワッフルの新ブランド「スティッキー ワッフルズ」1号店をオープンした。冬対策の温かい商品で、ラクレットチーズ風味のような食事系もあるので、アイスを補完できる。今後はアイスとワッフルの併設店を増やす方針だ。
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