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» 2020年08月18日 10時40分 公開

「近づけない、集めない」時代を生き抜く、企業の知恵:他県ナンバーが殺到!? 「Go To」除外の東京、集客の最前線を探る (1/5)

「Go To トラベル」キャンペーンの対象から除外された東京都。集客のために観光地や施設は知恵を絞っている。一方で他県ナンバーのクルマが異常に増えた場所もあるという。

[長浜淳之介,ITmedia]

「近づけない、集めない」時代を生き抜く、企業の知恵:

 「人が集まる」「人に直接会う」ことで稼いできた企業が、新型コロナを契機に自社戦略の見直しを迫られている。どのようにして「脱・3密」や「非接触」を実現し、ビジネスチャンスを生み出そうとしているのか。

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 国内旅行の需要を喚起するため、7月21日に開始した「Go To トラベル」キャンペーン。

 しかし、東京都ではいち早く新型コロナウイルスの第2波が到来したため、全国の都道府県で唯一、発着の旅行がキャンペーンの対象から除外されてしまった。

 小池百合子東京都知事が、今年の夏は「特別な夏」として、夏休み期間中の旅行やお盆の帰省を自粛するよう要請したこともあり、多くの東京都民は自宅で静かな夏を過ごしている。

16日午後の秋葉原歩行者天国。とても空いている

 お盆の期間中、東京駅からの新幹線乗車率はわずか5%程度の日もあるほどまでに激減。また、主要繁華街でも新宿の飲食店の売り上げは特に悪く、前年の2〜3割程度という店も多く見られた。歌舞伎町のホストクラブやキャバクラといった接待を伴う「夜の飲食店」から感染が再拡大。全国に第2波を広げる起点となるなど深刻な影響が見られた。

 一方で、西多摩の山間部、秋川渓谷や多摩川上流には川遊びの観光客が数多く訪れ、前年より2〜3割以上の集客増となっている。

お盆の期間、歌舞伎町は閑散

 都心部でも、東京スカイツリーやアパホテルなどが、東京都民に限定して「都民割」というお得な入場・宿泊の料金プランを売り出し、予定していた数を完売する成功例も出ている。

 今回は、「Go To トラベル」キャンペーンから取り残された東京都の観光地とそこにある施設や店舗が、いかにして集客に取り組んできたのかを探った。

都心部は寂しい夏に

 東京都民は新型コロナ感染拡大を抑えるために、不要不急の外出自粛が要請されている。また、午後10時以降の酒類提供をする飲食店と全てのカラオケ店の営業自粛も要請されている。

 観光に関して、国はアクセルを踏み、都はブレーキを踏んでいる状態だ。

 8月16日(日曜日)に訪れた銀座と秋葉原の歩行者天国は、人がまばら。「GINZA SIX(ギンザ シックス)」では、26店ある飲食店のうち4店が閉店、5店が臨時休業中で、苦境がひしひしと伝わってきた。秋葉原でも、人気メイド喫茶「シャッツキステ」が2021年3月までの閉店を決定するなど、閉店情報が目立ってきている。

銀座の歩行者天国

 原宿では、中高生の来街者が激減してタピオカ店の閉店が相次ぐ。

 浅草では隅田川花火大会、サンバカーニバルが中止。お台場でもフジテレビ主催「THE ODAIBA(旧お台場合衆国)」が中止になるなど、寂しい夏になっている。

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