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» 2020年09月03日 15時38分 公開

我慢すべき?:育休復職後の悩み、4人に1人は「上司に全く伝えず」 まん延する無理解と対話不足

育休から復職後した人の4人に1人が、悩みや不満を上司に「全く伝えなかった」──そんな調査結果が出た。

[秋山未里,ITmedia]

 育休から復職した人の25.2%が、働き方に関する悩みや不安を上司や会社に「全く伝えなかった」──キャリアカウンセリングサービスを手掛けるfruorの調査で、そんな結果が出た。「あまり伝えなかった」と答えた人は30.0%で、合計すると55.2%。およそ半数が悩みや不満を十分に伝えられておらず、4人に1人は全く相談ができていないという状況が明らかになった。

 具体的な悩みや不満は「時間内で成果が出せるか」(53.9%)、「時短で給料や評価が下がる」(51.2%)、「スキルアップや昇進昇格の機会が遠のいた」(41.1%)が上位だった。伝えなかった理由は「子育て中である事情を考えると我慢すべきものだと思った」が40.2%で最多だった。

photo キャリアについての悩みや不満

 復職時の面談は「制度としてあり、面談を行った」人が46.6%、「制度はなかったが自ら申し出て行った」人が23.4%と、合わせて70.0%が実施。しかし復職後のキャリア展望は「しっかり描けていた」「少し描けていた」を合わせても37.4%にとどまった。7割の企業が面談を実施しているにもかかわらず、先のキャリアが見えないまま復職している人が多く、面談以外の対応も必要そうだ。

photo 面談の有無とキャリアの見通し

 会社の対応が残念だったことは「紋切り型のワーママ像に当てはめ、個人の意思や環境や資質を理解しようという姿勢が見られなかった」(女性・正社員・子1歳)や、「今後のキャリア展開をあまり考えてもらえていないと感じる。こちらの要望や不安を話せる面談などが復職前後ともに今に至るまでない」(女性・正社員・子1歳)といった回答があり、無理解や対話不足が浮き彫りになった。

 調査を踏まえ、fruorは仕事観や家庭の状況により理想の姿や求めるキャリアは異なるとした上で、「多様なロールモデルを提示し、個別のフォローにより前向きに働けるよう支援することが必要」と分析している。

 調査は8月27日〜31日、2010年以降に育休から復職した人564人を対象に、インターネットで実施した。回答者の性別は女性95.7%、男性4.1%、無回答0.2%だった。

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