クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年10月26日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:RAV4をもっと売れ! (3/5)

[池田直渡,ITmedia]

ニーズをつかむ

 彼らはまず、SNSでRAV4オーナーやオーナー予備軍が何を望んでいるかを徹底的に調査した。「どうして車高を上げた仕様がないのか?」「北米で売っているルーフレールはなぜ国内で売らないのか?」。そんな顧客の生の声が聞こえてくる。

 顧客が望むものがあるのであれば商品化すればいい。そうしてでき上がったのが、このAdventure “OFFROAD package” である。与えられた装備は以下の通りだ。

外観装備&メカニズム

  • ブリッジ型ルーフレール(専用クロスバーを販売店装着オプションに設定)
  • 最低地上高をベース車比で10ミリアップ(専用サスペンション、18インチオールテレイン・タイヤ装着)
  • マットブラック塗装の18インチ専用アルミホイール
  • 外板色は、特別色のスーパーホワイトII含む全3色など

専用内装

  • レッドステッチを施した専用合成皮革シート表皮、インストルメントパネル、ドアトリムショルダー
  • レッド+ブラックのフロントカップホルダー、センターオープントレイなど
テールゲートに加えられた専用エンブレム
ダッシュボードにレーザー刻印されたエンブレム。ドリンクホルダー周りの加飾とステッチには赤が刺されている

 車高を10ミリ上げて、よりオフロード色を高めたルックスのオールテレインタイヤを装着する。ホイールにはマットブラック塗装を施して、タフなイメージを訴求した。

 ちなみに従来のAdventureが履く235/55R19ではタイヤ外径は741ミリ。Adventure “OFFROAD package” の225/60R18では727ミリで、外径差は14ミリある。車高に影響するのは半径なので、本来はAdventure “OFFROAD package” は7ミリ車高がダウンするはずなのだが、サスペンションで17ミリ持ち上げ、都合10ミリ車高が上がっているということになる。リフトアップ車的な見た目の差、それはつまりホイールハウスとタイヤのクリアランスということになるが、こちらではタイヤ径の半分がプラスになるので、サスペンション嵩上げ分の17ミリに半径の7ミリを足して、24ミリクリアランスが広がっていることになる。

 要望のあった北米仕様のルーフレールは、部品を北米から輸入し、高岡工場でこれを組み付ける。側で聞いているとそう大変にも思えないが、エンジニアの説明によれば、部品を輸入して、国内工場で取り付けるというのは内部的には高いハードルなのだそうで、トヨタ初になるという。

北米仕様の部品を輸入して国内で組み付けられるルーフレール

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