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» 2020年12月09日 08時00分 公開

「社長の住む街1位」が田園調布や成城でなく赤坂である意外なワケ“いま”が分かるビジネス塾(2/3 ページ)

[加谷珪一,ITmedia]

主要因はタワマン

 今回のランキングで言えば、代々木、南青山、高輪は、田園調布や成城と似たような雰囲気だが、こうしたエリアは赤坂、西新宿、六本木の後塵(こうじん)を拝している状況だ。では、なぜ近年の社長さんは繁華街に近いエリアを好むのだろうか。最も大きな理由として考えられるのは、やはりタワーマンションだろう。

 近年、東京ではあちこちで容積率などの緩和が進み、従来よりも高い建物を造ることができるようになった。建造物を乱造するような安易な規制緩和には賛否両論があるので、各地域で一律に規制緩和が行われているわけではない。こうした緩和が行われやすいのは、商業地やオフィス街であり、当然のことながら大規模なタワーマンションもこうしたエリアに建設されやすい。

 港区の赤坂は一時、タワーマンションの建設が相次ぎ、一気に住民の収容能力が増加した。西新宿も同様で、もともとオフィスビルが建っているエリアだったことから、タワマンの建設は容易だった。物件にもよるがタワマンの場合、坪単価は高めに設定されているので、高額所得者が集まりやすいという事情はあるだろう。

 最近では南青山や高輪にもタワマンが目立つようになったが、中心となっているのは低層の高級マンションや戸建て住宅であり、再開発で住民が急激に増える要素は見当たらない。

 タマワンが大きな要因になっていることは、7位に入った港区芝浦からも見て取れる。港区芝浦は前回の13位から7位に急上昇したが、ここは倉庫なども多く、いわゆる高級住宅地とは程遠いエリアである。こうしたエリアで社長さんが急増していることの背景にタマワン開発があるのは間違いないだろう。

 もう一つの要因は職住接近である。

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