「心理的安全性を壊さない管理職」を社内に増やす! リモートでも実践できる「観る・聴く」方法とは?今日からできる組織改善のススメ(1/3 ページ)

» 2021年01月06日 07時00分 公開
[柳川小春ITmedia]

心理的安全性とは

 「心理的安全性」とは、他者の反応を過度に気にすることなく、ありのままの自分の意見や感情をさらけ出せる状況を指します。ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン氏が提唱し、その後Google社がチームの生産性を高める重要な要素だと発表したことで、注目が集まった概念です。

 心理的安全性があると、「こんなことを言ったら無知・無能・邪魔・否定的だと思われるのではないか」といった不安を感じることなくメンバー同士が健全に意見を交わせるようになり、チームの学習が促進されます。

photo 画像はイメージです。(写真提供:ゲッティイメージズ)

 過去の成功体験が役に立たないことが増えているVUCA時代(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭字語。予測が難しい不確かな時代といった意)、立場を超えてメンバー同士が健全に意見を戦わせ、学び合えるチームをつくることは、組織のパフォーマンスを高める上で欠かせません。

 しかし、いざ実践するとなると「何から手をつけて良いか分からない」「ヌルい職場を作ろうとしていると誤解されてしまい、経営陣や管理職の理解を得られない」などと、困難を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 そこで本記事では人事担当者やチームのマネージャーが、今日から“半径5メートルの中で”始められる実践方法をお伝えします。

著者プロフィール:柳川小春(やながわ・こはる)

Fringe81株式会社 COO室マーケティング戦略室室長

1994年生まれ。一橋大学経済学部を卒業後、Fringe81株式会社に新卒で入社。新規事業開発本部に配属されUniposの立ち上げ時のPRやカスタマーサポート、マーケティングを担当。2020年よりUnipos株式会社マーケティング執行役員に就任。2020年10月より現職。心理的安全なチームづくりを実践中。

Twitter:@Koharu_Yanagawa


心理的安全性を壊さない上司の共通点

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