まず、業務を行う上で想定される、最低限の知識を身に着けるための研修が挙げられます。例えば新入社員研修のように、社会人としての最低限のマナーや業務知識を身に着けるものから、業務研修、コンプライアンス研修などが想定できます。
入社して数カ月たったら行われるような新入社員フォローアップ研修から始まり、入社後の節目に行われる5年目研修などが該当します。リーダー研修、管理職研修、幹部研修など、年次に応じて定期的に行われるものや、職制に応じて定期的に行われる研修も含まれます。
その時々で新しい技術やトレンドスキルなどを身に着けることを目的として行われる研修で、実践的な内容が多いのが特徴です。業務に必要不可欠なものが行われ、必要なタイミングで行われるため不定期なものが多いといえます。
この中で一般的に「つまらない」と感じる研修は、「知識を付与する最低限の研修」や「年次や職制に応じた定期的な研修」が多いのではないでしょうか。これは、「企業側の都合」で行われることが多く、「自分のため」にフォーカスされていないと感じるからなのです。自分自身が必要としているものではなく、受講者が「学ぶモード」にならないまま押し付けられているように感じ、それが「つまらない」につながってしまうのです。
筆者は、緊急事態宣言下の今春に、大学でキャリア教育の授業講師を担当しました。今年の授業は、コロナ禍により全てオンラインでの実施になりました。初めは教室で行っていた授業内容をそのままオンラインで行うことを予定していましたが、これまでの授業内容を見直してみるといくつか改善すべき点が見えてきました。
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