銀行系のコード決済が徐々に拡大している。みずほ銀行が提供するコード決済サービス「J-Coin Pay」は、新たに全国3200の加盟店が増加した。2020年末から1月にかけて利用可能になった店舗には、サイクルスポット、アインズ&トルペ、くまざわ書店、コロワイドグループ、タカキューグループ、山野楽器、プリンスホテル、ポプラ、島村楽器、JR東日本グループのホテル、The SHEL'TTER TOKYOなどがある。
J-Coin Payではコロワイドグループの2220店舗など、新たな加盟店が増加(プレスリリース)
ただし、加盟店の数では先行するコード決済の後塵(こうじん)を拝している。ICT総研が1月16日に発表した、コード決済の店舗数についての調査結果によると、利用店舗数のトップはPayPayだった。全国100地点をピックアップした調査にもかかわらず利用店舗数は3万2000超。2位のd払いは5839、3位のLINE Payは4936、4位の楽天ペイは4155店舗だった。
全国100地点における、主要4コード決済の利用可能店舗(ICT総研)
全国100地点における、主要4コード決済の利用可能店舗(ICT総研)
J-Coin Payは、クレジットカードからのチャージが行えず、銀行口座からの入金が中心。みずほ銀行だけでなく、地銀など全国90以上の金融機関が参画している。
いまさら聞けないCBDC 日銀がPayPayの競合になる?
世界各国で急速に動き出したCBDCだが、いったいどういうものなのかが分かりにくい。デジタル通貨といっても、銀行預金はいってみればデジタルだし、クレジットカードや電子マネーもある。CBDCとは一体何なのか。
2021年のキャッシュレス業界 銀行の逆襲が始まるか
国内では依然としてクレジットカードがキャッシュレス決済の大部分をけん引する。一方で、クレジットカードだけではカバーできない層にまで浸透する新しい決済手段としてスマートフォンを使ったコード決済やアプリ決済が登場し、ニーズの隙間を埋めつつ、従来の決済インフラでは現金利用が中心だった層においてもキャッシュレス経済圏を拡大すべく市場が広がりつつある。
2020年のキャッシュレス業界 けん引したのは結局クレカ
20年のデータが出そろっていない段階ではあるものの、18年以降にキャッシュレス決済比率を押し上げたのはクレジットカードの利用増にある。PayPayが100億円規模の大規模キャンペーンを立ち上げ、いわゆるキャンペーン合戦によるシェアの奪い合いが激増したが「一番利用が多いPayPayでさえ全キャッシュレス決済の1割にも満たない」という声を聞いている。
横浜銀行、スマホ決済に「iD」追加 QRコードからシフト
横浜銀行は8月20日、三井住友カードと提携して、QRコード決済サービス「はまPay」に、新たに非接触決済サービス「iD」で支払える「はまPay タッチ決済」の機能を追加した。「QRコード決済か非接触決済かはお客さまに選んでもらうもの」(横浜銀行の決済ビジネス戦略の室鳥山幸晴室長)とする。
ついに始まったみずほ銀行通帳有料化 通帳レス口座「みずほ e-口座」も開始
みずほ銀行は1月18日、新規申し込み口座について、紙の通帳の有料化を開始した。併せて、通帳を発行しない「みずほ e-口座」の提供を始める。
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