高級トイレットペーパーの購入者層と用途を尋ねてみると、30〜40代の男女がボリュームゾーンで、誕生日プレゼントが70%、結婚式の二次会等の景品が20%、その他のギフトが10%という内訳だった。意表を突いた贈り物として、場を盛り上げるのに一役買っているという。
「質のよさを追求したぶん、高価格の商品ですので、大切な方へのおもてなしの気持ちを伝えるギフトになればと考えていましたが、私たちの予想以上にユーモアの要素が際立っているようで、当社の商品を贈ることでパーティーに笑いが生まれるというお声がよく聞かれます。一部、お正月など特別なときだけ利用する目的で購入するお客様もいますね」(森澤氏)
競合他社をどう見ているかという質問については、「完全に独自路線をいく商品だと思っているため、競合他社の動きはまったく見ていません」と潔い返答が。しばらくは積極的な販路の拡大などは考えておらず、現状の生産体制を維持していくそうだ。
トイレットペーパーは誰もが使う実用性の高いアイテムであり、保管温度や賞味期限を気にする必要もない。加えて十分なインパクトがあるとくれば、プレゼント需要が高いのはうなづける。現状すぐには難しいが、日本らしさが伝わるアイテムであり、売り出し方によってはインバウンド需要も見込めるかもしれない。同社の今後の展開に期待したい。
(写真提供:望月製紙)
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