ところで、今回の合弁会社設立発表において、メディアや投資家などから多くの関心を集めたのが、日立グループの「Lumada(ルマーダ)」の存在だ。Lumadaとは、日立グループの先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
現在は主にBtoBの現場で機械の故障予兆診断などに活用されているが、今後は家電などの家庭用IoT機器での活躍が期待されている。現在は、日立GLSのIoT冷蔵庫と食品メーカーとの協創が進行中だという。冷蔵庫が庫内の冷凍食品の在庫を検知し、在庫が一定以下になると食材の発注を提案する仕組みだ。
今回のアルチェリクとのアライアンスによって、このようなLumadaソリューションがグローバル化する可能性はあるのだろうか?
これに対して、谷口社長は「大いにあり得る」と回答した。アルチェリクの家電はマスプロダクトをメインにしているものの、今後の白物家電はWi-Fiへのコネクト率が加速度的に上昇すると予測されており、アルチェリクの家電でもLumadaを活用することは検討しているという。
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