#SHIFT

社会人の転職に関する調査 2人に1人は転職を経験、入社1日で見切りをつける20代が1割(2/2 ページ)

» 2021年02月20日 14時50分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

年代別の結果は?

 転職経験がある人に最短の在籍期間を調査したところ、「1年以上〜3年未満」が25.4%と最も多く、次いで「3年以上〜5年未満」が19.4%、「半年以上〜1年未満」が13.8%と続いた。在籍期間1年未満の転職経験者は、全体の4割以上を占める結果となった。

phot

 年代別では、在籍期間1年未満の割合は20代、30代ともに半数を占めていて、40代〜60代と比べて高い傾向が表れている。中でも、20代における在籍期間1日の割合が11.4%と、他の年代に比べて突出した。20代の転職経験者の10人に1人は、入社当日に転職先に見切りをつけていることがうかがえる。若年層の仕事や会社に対する執着心や帰属意識の希薄化が表れた結果といえる。

 終身雇用や年功賃金など日本型雇用慣行の崩壊が叫ばれて以降、この20年ほどで転職事情は大きく変化した。今後さらに働き方改革の進展などによって労働の多様化が加速していけば、ビジネスパーソンにとって、転職は一層身近で手軽なものになっていくだろう。

 人材は企業にとっては事業を行うための重要な経営資源であり、仕事は人々にとって生活していくために必要な収入源である。いずれも安定的な確保が望ましい中で、今後の転職事情や働き方がどのように変化していくのか、動向が注視される。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.