急成長を続けるSaaS企業においては、「THE Model」と呼ばれる営業プロセスモデルが主流であり、高い売上高成長率を記録する企業が増えています。
「THE Model」は、営業プロセスを切り分け、各段階での情報を数値化・可視化する取り組みです。マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスといった人員配置を基本的な組織形態として設置します。いわば分業化による強力な社内直販体制の構築です。
このような手法を取り入れながら、国内SaaS企業として最も高い時価総額を誇るfreeeは、定常的な収益を示すARR成長率が年率で+49.9%、国内SaaS最大手のSansanは+24.3%といった高い成長水準に達しています。
軒並み高い成長率をみせるSaaS企業の中でも、AI insideは他を圧倒する水準であることが伺えます。なぜ同社はここまで急速な成長が可能なのでしょうか。
その秘訣(ひけつ)は、渡久地氏がインタビュー中に口にした「エクスポネンシャルな成長を目指す」という、他のSaaS企業とは異なった圧倒的な成長志向と、そこから導き出された「SaaSの逆セオリー」にあると筆者は考えています。
※エクスポネンシャルは「指数関数的」の意味であり、リニア(直線的)な成長と区別して使われることが多い。
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