ビジネス特化型SNSを提供するリンクトイン(東京千代田区)は3月8日、アジア太平洋地域の7か国を対象とした「仕事に対する意識調査 2021年版」を実施し、その結果を発表した。
その中で、「人生で成功するために何が重要か?」という質問に対し最も多かった回答は、日本、アジア太平洋(以下、全体)ともに「努力すること」だった。一方で、全体で9位だった「運」が日本では2位に入っており、日本人は「運」に頼る傾向が高いことが分かった。
日本での上位項目は1位から「努力すること(68%)」「運(58%)」「機会への平等なアクセス(57%)」「適切な人を知っている(57%)」「変化を受け入れる意志(56%)」「移転可能な技術を有すること(56%)」と続く。これらの要素は全体でも、運を除いてトップ5を占めた。
また、「今後6カ月で経済状況が悪化すると思っている人」の割合が全体では27%だったのに対し、日本では57%となった。特に日本の起業家においては70%が悲観的な経済見通しを持っていた。
今回の調査ではジェンダーギャップに関する質問も行われた。「回答者の所属組織における上級管理職(5人以上を統括している職務)に女性がいる割合」を聞いたところ、日本は「10%未満」という回答が56%で、アジア全体の24%に比べて突出していた。
また、性別による昇進のチャンスと賃金の違いをたずねたところ、「男性の方が女性より昇進のチャンスが多い」(アジア:36%、日本:46%)、「男性の方が高賃金」(アジア:30%、日本全体:34%、日本女性:40%)という回答だった。
調査名称:仕事に対する期待値調査 (Opportunity Index)2021年版
調査会社:独立系市場調査会社GfK
調査期間:2021年1月
対象者:18〜65歳の約1万人(うち日本は約1200人)
手法:オンライン調査
調査対象国:オーストラリア、中国、インド、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール
(※)20年は22か国、19年は9か国を対象に、類似の仕事に対する期待値調査を実施
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