ポストオフ前の準備や意識していたことについて尋ねた。すると、新しい環境に適応できていた人からは、「高い専門性・最新知識・新しい専門性などの知識を身につける」「権威を振りかざさない」「社内人脈を広げる」といったように、周囲との関係性づくりに関する回答が多く寄せられた。同社は「役職以外の現場業務を遂行するための知識更新、関係性構築がポイントのようだ」と分析する。
新しい環境に適応できた人が「やっておけばよかった」と考えることは何か。部長職の経験者の回答では「若い世代から学ぶ」(18.9%)や「シニア世代が職場で力を発揮できるようにする」(17.9%)が上位にきた。また、課長職の経験者の上位は「キャリア相談やガイダンスの受講」(17.6%)などだった。役職にあるうちに、若い人もシニアも共に活躍できる職場を作るべきだったと考える人が多かった。
今回の調査は、従業員規模300人以上の会社に勤務し、「役職定年制度」「役職任期制度」およびそれらに準ずる運用によって、課長クラス・部長クラス・役員クラスの役職から外れた経験があり、その後も同じ会社に正社員として継続的に勤務している50〜64歳の人を対象に、インターネット上で行った。期間は21年3月12〜14日、有効回答数は766人。
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