リクルートマネジメントソリューションズ(東京都品川区)は、「役職定年制度」などで役職を降りた会社員を対象に、「ポストオフ経験に関する意識調査」を実施した。同調査では、ポストオフを「一律の年齢や期間で組織長などの役職を外れる経験」と定義する。
ポストオフで失ったものと得たものを聞くと、「給与や期待や情報が減り、時間や自由や余裕を得た」という回答が散見された。同社は「役職者として担う責任の重圧や張り合いの大きさ、それらから解放されて生まれる余裕の大きさがうかがえる」と分析する。
仕事内容における自身の希望と、周囲からの期待はどの程度一致しているのか。これまでの経験を生かしている人は半数近く存在し、希望や周囲の期待とも比較的一致していた。一方、本人の希望が実際の仕事内容を上回る項目もあった。これまでの経験、能力、自身の関心などを生かして、第一線で活躍したいという希望をかなえている人ばかりではないようだ。
ポストオフ以降の仕事に対するやる気の変化を尋ねた。一度はやる気が下がったとする人は6割近く存在した。その後、やる気が下がったままの人は4割前後、やる気が再浮上した人は2割前後だった。
再びやる気になってもらうには、「仕事で成果があがった」「会社や仕事に対する自分の考え方が変わった」といったように、新たな担当業務で成果を出すことや、仕事を意味づける適応支援が有効だと同社は指摘する。
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