就職支援サービス「ハタラクティブ」を運営するレバレジーズ(東京都渋谷区)は、2021年3月に大学を卒業した男女を対象に、「21年卒の就職状況に関するアンケート」を実施した。その中で、6人に1人がすでに就職先の退職を検討していることが分かった。
「就業中であり、退職は考えていない」人が68.8%と半数以上いる一方で、「就業中だが退職を検討している」人が16.2%と、4月時点ですでに6人に1人が退職を意識していた。
退職を検討している、もしくは退職した人の理由として、「仕事内容がイメージと異なっていた」「キャリア形成が望めない」(いずれも44.4%)、「上司や同僚との人間関係がうまくいかない」(37.0%)が上位に挙がった。
また、学生が企業選びで重視したいことは「やりたい仕事に関われるか」(52.6%)が最も多く、次いで「給料や福利厚生」(51.9%)、「社員の人柄や雰囲気」(46.1%)だった。
今年の新卒は、オンラインの会社見学会や内定者懇親会による就職活動が主流となり、企業が対面で学生と接触する機会は激減した。学生は企業をじっくりと見極められず、オンラインでは伝わりにくい細かい仕事内容や会社の雰囲気が、入社してからイメージと違ったと感じる要因となっているようだ。早期離職を防ぐため、企業側はより多くの情報を学生に伝える工夫が求められている。
今回の調査は、 21年3月に大学を卒業した男女を対象にインターネット上で行った。調査日は4月23日から28日まで、有効回答数は154人。
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