20年11月には、2度目となるIndiegogoでのクラウドファンディングを実施。両耳装着の「Olive Pro」(オリーブ プロ)の予約販売を行い、約2億4000万円を集めた。日本向けにも新製品の開発が進んでおり、年内には何らかの発表ができる見込みだという。さらに、順天堂東京江東高齢者医療センター耳鼻咽喉科で「オリーブ スマート イヤー」の院内紹介も開始された。
今後の戦略を聞くと、ユーザーの聞こえ方の変化に関するデータを生かして、「ヘルスケアプラットフォーム」を展開したいとオーウェン氏。
「まだHowは固まっていませんが、テクノロジー企業としてためてきたデータを有効活用して、事業を発展させたい。耳鳴り軽減や認知症予防の脳トレなど、脳科学の知識も含めて、より広く“聞こえ”の課題をサポートできるヘルスケアプラットフォームの展開を考えています」
「オリーブ スマート イヤー」を購入した50〜70代のユーザーからは、「製品のおかげで生活が変わった」と感謝と喜びをつづった手紙が多数寄せられており、その反応がオーウェン氏の一番の原動力になっているという。
今後、難聴の課題がより深刻になる可能性が高い日本で、聴覚サポート市場はますます勢いを増していくに違いない。
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