さらに9月2日、テレビとラジオを管轄する国家広播電視総局(国家ラジオテレビ総局)が「文芸番組と出演者の管理強化に関する通知」を発表した。
国家広播電視総局が9月2日に発表した「文芸番組と出演者の管理強化に関する通知(リンク)」
日本では上述のファン経済規制の方が話題になっているが、同規制が「SNSやネット上での行き過ぎた行為を抑制する」という点で「一理ある」のに対し、9月に出された番組・出演者規制は「価値観の統制」「文化の統制」色が非常に強く、エンタメ界への影響はより大きいと思われる。8項目の主な内容は以下のようなものだ。
- 法律・モラルを守らない人物を起用しない。演者、ゲストの選定は政治的素養、道徳品行、芸術、社会的評価を基準とする。愛党、愛国精神がない人物は決して起用してはならない。
- 地上波、ネット配信番組はアイドル養成番組、スターの子女が参加するバラエティ、リアリティー番組を放送してはならない。何かを選抜する番組は、会場外での投票、ランキングを上げるブースト的な手段、ファンにお金を使って応援を呼びかけることなどを禁じ、悪い「ファン経済」文化を撲滅する。
- 中華の優れた伝統文化、革命文化、社会主義先進文化を発揚する。演者、ゲストの登用やショーの風格、衣装や化粧を厳格にコントロールし、ジェンダーレス男子をもてはやすこと、富をひけらかす行為、スキャンダル、人を落として盛り上げる行為、低俗なインフルエンサー、容姿をいじる行為などを根絶する。
- 「隠れ契約」による脱税など出演料のルール違反を厳しく取り締まる。
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