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「雑談はプラスになる」と8割が回答 2021年「ビジネスパーソン1000人調査」で見えた雑談の効果日本能率協会調べ(1/2 ページ)

» 2021年10月07日 11時05分 公開
[小林香織ITmedia]

 日本能率協会(東京都港区)は、ビジネスパーソン1000人を対象とした「テレワークの実施状況」と「職場メンバーとの雑談機会と効果」に関する意識調査の結果を発表した。その結果、「週3日以上テレワークを行っている」と回答した人が15.7%、「雑談する機会が減った」と回答した人が35.6%、「雑談があることは自身にとってプラスだと感じる」と回答した人が8割に。全体的に「雑談の重要性」を感じているビジネスパーソンが多いことが分かった。

雑談 雑談が仕事においてプラスだと感じているビジネスパーソンが多い結果となった

 テレワークの実施状況については、全体の31.5%がと実施しているとの結果に。本調査は全国の正規就業者を対象にしているものの、地域や業態によってテレワークを実施していない(できない)ケースもあり、これが現実的な数字のようだ。週に3日以上と高い頻度でテレワークを実施しているのは、全体の15.7%だった。

 「仕事中にどのように雑談しているか」という質問に対しては、「オフィス出勤時に対面で行う」が全体の7割を超えた。テレワークを行っている人の場合は、ZoomやTeamsなどの「オンライン会議システム」(49.8%)や「メール等」(37.1%)、チャットやSlackといった「メール以外の会社のコミュニケーションツール」(31.4%)と、テキストでの雑談シーンも増えているようだ。

雑談 雑談シーンはオフィスへの出勤時が圧倒的に多い(日本能率協会調べ)

  「新型コロナの拡大前(2020年3月以前)と比較して、仕事中に職場メンバーと雑談する機会に変化があったか」という質問には、全体の35.6%が「減った」と回答。テレワークの有無で見ると、テレワークを行っていない人は7割が「変わらない」と回答したのに対し、週1日以上テレワークをしている人では5割超が「減った」と回答した。

テレワークの頻度が多いほど雑談機会が減る傾向がある(日本能率協会調べ)

 「新型コロナの拡大前と比較して、メンバーと雑談しにくくなったと感じるか」という質問に対しては、テレワークを行っている人は86.0%が「感じる」と回答。これは、テレワークを行っていない人(43.1%)のほぼ2倍の数字だ。

 その理由では、テレワークを行っている人は「テレワークで対面機会が減ったから」(60.0%)がトップ。次いで、「対面でもソーシャルディスタンスが必要だから」(28.6%)、「オンライン会議が増えて時間が限られているため」(22.5%)、「気軽に雑談できる環境(ツールや場所)がないから」(18.1%)と続く。一方、テレワークを行っていない人は、「対面でもソーシャルディスタンスが必要だから」が19.3%でトップとなった。

対面する機会が減ると、同時に雑談も減るようだ
ソーシャルディスタンスの実施も雑談減少に影響があった
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