一方、管理職の64.7%が、社長が現場に出ることで部下を管理しにくくなると感じており、部下にも悪影響があると考える人が54.0%いた。実際、一般社員の34.0%は社長と直属の上司から異なる指示やアドバイスを受けて困惑した経験がある。
直属の部下が社長を含む自分より上層の上司に相談などをしたら、管理職はどう感じるのか。最多回答は「部下に対して不信感を抱く」(32.7%)。次いで「自分が頼りないのかと自信をなくす」(22.7%)、「相談を受ける上司に対し不信感を抱く」(21.3%)の順。頭越しの相談を不快に思う管理職は7割以上に上った。
識学は、社長が現場に出ることで社員が混乱するのは「社長の指示だから失敗しても自分の責任ではないと錯覚してしまう」「社長の指示と上司の指示が食い違っていたときに、どちらを優先するか社員が迷ってしまう」ことが原因だと分析。
社長が現場に出るべきではない理由について、現場に権限を移譲することで社員の成長が促進される、社長にしかできない戦略策定に時間を使えると指摘している。
調査は、全国の従業員数5人以上で自社保有または賃貸オフィスのある企業に勤める20〜59歳の男女を対象にインターネットで実施した。調査日は10月21日で、有効回答数は300人(管理職150人、一般社員150人)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング