転職サービス「doda」を提供するパーソルキャリアが、学生以外の20〜55歳の男性を対象に「男性育休に関する意識調査」を実施した。その結果、「育休を取得したい」と回答した男性が80.0%だったのに対し、実際に取得したことがある男性は15.4%だった。
育児休暇をどのくらいの期間取得したか聞いたところ、第1子誕生時は1カ月以上(42.2%)が最多で、次いで1週間以内(29.8%)、2〜3週間(27.9%)と続いた。
一方、第2子誕生時になると、1カ月以上が52.8%と多くなっている。同社は、「子どもを2人見ることの大変さや、第1子誕生時に十分な期間育休を取得できなかったことへの思いがあると考えられる」と分析している。
将来子どもができた場合に育休を取得したいかという質問に対して「取得したい」と回答したのは、20〜24歳のZ世代で84.6%、25〜39歳のミレニアル世代で80.1%、40〜59歳の世代で69.6%という結果となった。
取得希望期間は、Z世代では1カ月以上(63.6%)、2〜3週間以内(24.2%)、1週間以内(12.2%)となった。ミレニアル世代では1カ月以上(60.2%)、2〜3週間以内(30.8%)、1週間以内(9.0%)。40〜59歳は1カ月以上(74.3%)、2〜3週間以内(21.4%)、1週間以内(4.3%)だった。
40〜59歳で1カ月以上の回答が多かった理由として、比較的長期の休みが取りやすい役職者である可能性が高いことや、周囲の子育て・育児経験からその大変さを痛感している可能性があると推測される。一方で、どの世代も過半数が1カ月以上を希望しており、これからは男性が1カ月以上育休を取得できる社会の実現が求められていることがうかがえる。
育休を取得してよかったことを尋ねた。その結果、最も多かったのは「育児をできた/分担できた」(39.5%)、次いで「家事をできた/分担できた」(37.9%)、「子どもへの愛情が深まった」 (31.8%)と続いた。
一方で、取得してよくなかったこと、困ったことに対しては「収入が減った」(25.8%)が最多で、次いで「上司/部下/同僚など、勤務先に迷惑をかけた」(20.2%)、「休暇取得前の業務の引き継ぎが大変だった」(18.9%)となった。
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