同社の竹増社長は「変更のポイントとしては、回遊性の高まりや選びやすさ・買い合わせのしやすさを意識した」と話す。
注力商品である冷凍食品はドア付きの棚を2台から3台に拡充。加えて、平台でも展開することで、冷凍食品スペースを1.5〜2倍に増やした。また、店内中央に設置されていたチルドデザートやお惣菜のスペースも2倍に拡大させた。コロナ禍でスイーツ需要や中食需要が増えた点を考慮したという。
そのほか、ゆっくり商品が選べるようホットスナックをセルフ形式にしたり、冷凍食品同様に力を入れる店内調理のまちかど厨房は、他商品との買い合わせがしやすい場所に設置したりと棚効率を上げる工夫を施した。
同社は年内に約5000店舗の改装を完了させる予定で、現在800店舗まで完了している。店舗によるものの、約5〜10%の売り上げ改善効果が期待でき、冷凍食品は約4割増、デザートは約1割増など好調な滑り出しだという。
ローソンは全国に約1万4000店舗あるが、立地や消費者属性などを考慮し改装店舗を決定していくとしている。「改装効果が売り上げにきちんと反映される店舗に絞って展開していく」(竹増社長)。
竹増社長は、冷凍食品に注力する理由について「冷凍食品は、おにぎりやお弁当などの賞味期限が近い商品よりも販売期間が長い。加えて、冷凍技術の高まりによって冷凍食品の品質も日に日に高まっている。これにより、食品ロスや品質向上につながり、サステナブルで便利な、よりお客さまに寄り添ったコンビニになれると考えている」と強調した。
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