就職情報サイトを運営する学情(東京都千代田区)は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、「UIターン」について調査した。UIターンや地方での就職を希望するか聞いたところ、38.7%が「はい」と答えた。
約4割の学生が、UIターンや地方での就職を希望していることが分かった。コロナ禍初期の学生(21年卒)を対象に行ったアンケートと比べ、16.9ポイントも増加する結果となった。「はい」と答えた学生からは、「家族の近くに住みたいと思った」「家族や友だちのいる地元のほうが、安心して生活できると思う」「コロナ禍で一人暮らしをしていて、今後も一人暮らしをすることに不安を感じた」などの声が聞かれた。
地方での就職について、新型コロナウイルスの流行で意識の変化はあったか聞いた。「より地方での就職を希望するようになった」と答えた学生が37.0%に上った。また、「どちらかというと地方での就職を希望するようになった」と答えた学生は47.1%だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学生が地方での就職をより希望するようになったことが分かった。
学生からは、「コロナ禍では、都市部で就職をすると地方に住む家族となかなか会うことができないと思う」「地方から東京の大学に進学したものの、コロナ禍で人との交流がなく東京に友だちや知り合いがいない。卒業後は家族や友だちがいる地元に帰りたい」「外出自粛などで友だちと飲食を共にする機会が減り、必ずしも都市部にいる必要を感じなくなった」などの声が聞かれた。
学情は、「断続的な緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用があり、人との交流の機会が減っていることや都道府県をまたぐ移動の自粛を要請されていたことが、就職活動における仕事選びにも影響をもたらしているようだ」とコメントした。
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