有名私大の支給状況はどうか。早稲田大学(1位)と慶応義塾大学(3位)に続き、「東京理科大学」(13位)は33億2906万円、「上智大学」(26位)は23億3170万6000円だった。
各予備校が発表している偏差値ランキングで「早慶上理」に次ぐ難易度とされる関東の私大群「GMARCH」は、「明治大学」(12位・33億8294万4000円)、「法政大学」(18位・29億4934万9000円)、「青山学院大学」(27位・23億2195万4000円)、「中央大学」(28位・22億6010万2000円)、「立教大学」(29位・21億6016万9000円)、「学習院大学」(52位・11億1552万円)の順だった。明治大学と法政大学は上智大学を交付額で上回った。
近畿地方の「関関同立」は、4位の立命館大学を筆頭に「関西大学」(15位・32億8580万6000円)、「関西学院大学」(17位・29億7732万4000円)、「同志社大学」(22位・26億5385万6000円)の順だった。
私学助成金の交付額は、学生数に加え、財務状況など複数の係数を用いた独自の計算式で算出する。このため、「神奈川大学」(30位・20億6331万6000円)、「名城大学」(33位・18億9712万1000円)、「武蔵野大学」(47位・13億43万4000円)、「関東学院大学」(49位・12億1719万1000円)などが交付額で学習院大学を上回るように、交付額の順位が、世間の知名度や各予備校の偏差値ランキングと一致しないケースもある。
私学事業団は、文科省の外郭団体で、私立学校教育の振興を行う国内唯一の機関。私学助成金の交付が主な業務の一つで、各校の教育研究条件の維持向上や学生の経済的負担の軽減、経営状況の健全化などを目的に毎年助成金を交付している。20年度は全859校(短期大学・高等専門学校を含む)に、総額3077億7530万9000円を交付した。このうち、大学の交付総額は全577校で2913億3074万2000円だった。
全577校への交付額ランキングは私学事業団の公式サイトで公開中で、同サイトでは03年度以降の詳細な交付状況も掲載している。
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