ドクターエアブランドの価値をさらに高めたのが、プロスポーツ選手やアマチュアアスリートなどから支持を集めているフィットネスシリーズの製品。その代表的な製品が「ストレッチロール」だ。
振動によってセルフストレッチができる「ストレッチロールS」(実勢価格1万9352円)。最大1分間に4000回の超微振動を発生させ、効率的に筋肉を刺激できる。トップアスリートから支持される製品だ
アスリートの間でエクササイズやストレッチ用に円筒状のポールが使われていたことに、井上氏が着目した。
「マッサージ機器では揉む、叩く、振動するという制御を行います。この中の振動機構をポールに入れればいいと考えました。早速作ってみて、大学の運動部やプロスポーツ選手、いろんな競技団体に使ってみてもらえませんかと、声をかけて回るように指示しました。営業のスタッフを始め、売れると言った社員は皆無でしたが、僕の読みが当たりました」(井上氏)
16年に発売したこのストレッチロールがスポーツ選手の間で話題になり、スポーツ業界でも「ドクターエア」ブランドの認知が広がっていく。さらに15年頃からブームが広がり始めていた“筋膜リリース”の波に乗り、ヒット商品になっていった。
「ストレッチロール」や「3Dコンディショニングボール」は、米NFLのレジェンドプレイヤートム・ブレイディのプライベートブランド『TB12』にもOEM提供しており、北米市場でもヒットしているという
このほか、累計出荷台数80万台を超える「3Dスーパーブレード」シリーズもフィットネスシリーズを代表する製品だ。21年にはライザップとコラボした「3Dバランスブレード」を製品化するなど、マッサージ機器だけではない、さまざまな展開が始まっている。
また、これらフィットネスシリーズの製品の多くは日本ホームヘルス機器協会認定の「健康増進機器認定製品」の認定も取得しているため、信頼性が高く、安心して利用できる。
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