最初にドクターエアブランドの製品として発売したのが、椅子に乗せて使える「3Dマッサージシート」だ。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、井上氏のアイデアのもと、中国の製造工場と何度もやりとりしながら作り上げた。
「作っただけではだめで、売らなければいけません。そこで、完成した製品を大手雑貨量販店へ持ち込んで営業したのですが、なかなか相手にされませんでした。そんななかでロフトは担当者が気に入ってくれまして、全店展開の上、レジ横の広いスペースに置いてくれました」(井上氏)
13年12月に発売した初代の「ドクターエア 3Dマッサージシート」。真っ赤など、非常にインパクトが強いカラフルなボディカラーを採用。光るモミ玉が回転するのが見える。約4.6キログラムと軽いので持ち運びもできる。マッサージチェアのようなマッサージが手軽に受けられると評判になったこのロフトでの展開をきっかけに「3Dマッサージシート」がヒット。ほかでの販売も始まり、ドクターエアブランドの認知は急速に広がっていく。翌14年には同様のもみ玉を内蔵した「3Dマッサージピロー」も製品化。約1年で、3Dマッサージシリーズの出荷台数は累計20万台を突破、現在までにシートだけで100万台を突破するヒット商品となっている。
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