むしろ、コンビニ内に外食が進出するほうがオーナーにとってはありがたい。新たな客を呼び込むことができるし、テナント賃料も入る。弁当や総菜などの売り上げを失いたくないFC本部としてはやりたくないのが本音だが、もしテークアウトでそこまでダメージを受けず、むしろシナジーがあるというデータがあれば態度も変わるかもしない。
そのような意味では、「さくらみくら」の成否は、これからの日本のコンビニにも大きな影響を与えるかもしれないのだ。
いずれにせよ、これからの時代、外食大手が「持ち帰り」事業を拡大することは間違いない。飲み物を買いに入ったコンビニの中で、一緒に「すき家」や「なか卯」や「はま寿司」の持ち帰りを注文するなんて時代も、そう遠くないのではないか。
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
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