放ったらかしでもプロ並みに? 低温調理器「BONIQ」が15万台も売れた理由キッチンに置きたい(5/6 ページ)

» 2022年02月28日 07時47分 公開
[小林香織ITmedia]

ボニーク2.0でローストビーフをつくってみた

 実際、どのような味に仕上がるのか、ボニーク2.0を使って自宅でローストビーフをつくってみた。今回、筆者は海外滞在中だったため、家族がレシピサイトの基本的なローストビーフのつくり方を参照し、調理した。

 まずは、塊の牛もも肉の表面にフォークで数カ所穴をあけ、塩、粗びき黒こしょうをすり込む。それを中火で熱したフライパンで焼き、焼き色を付けたら下ごしらえは完成だ。続いて、塊肉をフリーザーバッグに入れて、ボニークで低温調理する。

肉を鍋に入れる際に、しっかり空気を抜いて密閉すること、ラップやアルミ箔で鍋にふたをして、水位減少を防ぐのがポイントらしい

 57度に設定して、待つこと4時間15分。氷水に浸けて急冷したあと、切ってみると均等に火が入り、断面がきれいなピンク色のローストビーフができていた。味はというと、「パサつき感がまったくなく、しっとりしてやわらかかった」とのこと。大人はもちろん、幼稚園児から中学生の子どもも喜んで食べたそうだ。

放ったらかしで、おいしそうなピンク色のローストビーフが完成した

 後日、鶏むね肉を使って60度で1時間50分調理したところ、こちらもしっとりした食感で、飲食店で食べるようなクオリティーだったという。家族いわく、「味に関しては何の不満もなくおいしい。ただし、長時間の調理が必要なため毎日の使用は難しい。余裕がある日を選んで使用するのが良さそう」ということだった。

 確かに、外出予定がある日や会社に出社する場合は難しいかもしれないが、在宅勤務などで融通が効きやすい環境であれば、休日でなくとも利用できるかもしれない。また、メニューによっては多めにつくって、2〜3日保管することもできそうだ。

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