この「衝撃的な価格破壊」を受けて、ローソン店舗をまわって、黒、カーキ、白と全3色を購入するキャンプ愛好家が続出。キャンプ系YouTubeでも、以下のように大きな話題となった。
『「キャンプ道具」2020年夏 ついにコンビニがアウトドア市場に参戦! 伸長式バーナーライター』
『ローソンがキャンプギアを発売開始!SOTOそっくりな550円アウトドアライター』
かなり狭い世界の話ではあるが、「コンビニでキャンプギアを売り始めた」というのが、それなりにインパクトの強いネタだったことがうかがえよう。実際、国内最大級のキャンプメディア『CANPHACK』でも、『【税込550円】ローソンで買える激安「伸長式バーナーライター」は使えるのか?』(2020年11月9日)と紹介されているが、その記事の導入も「コンビニにまさかのキャンプ用品が販売される時代になりました」という驚きからだ。
キャンプになんの興味のない方からすれば、「たかがライターを扱ったくらいで大騒ぎしすぎじゃない?」とシラけているかもしれないが、キャンプ愛好家たちがここまで敏感に反応したのは、ローソンというコンビニに対する親近感もある。
なぜかというと、一部のキャンプ愛好家たちから人気の「ローホル」を扱っているからだ。
ご存じのない方のため説明すると、ローホルとはローソンホルモンの略。東京都足立区のナガラ食品が製造するホルモン鍋(そのため、ナガホルと呼ばれることもある)で、ローソンの冷凍食品コーナーで売られている。封を開けて加熱をするだけという手軽さと味が受けて、18年ごろから人気商品となっていたのだが、実はキャンプ愛好家からもかなりの高い評価を得ていた。例えば、老舗アウトドア雑誌のニュースサイトで以下のように紹介され、ローホルを用いたキャンプ飯レシピの特集が組まれた。
『キャンパーから絶大な支持を得ている「ローホル」を徹底解説!』(BE-PAL 2020年11月12日)
つまり、以前からキャンプ愛好家にとって馴染みの深いコンビニに、有名ブランドと全く遜色のないキャンプギアが4分の1の価格で売られていたという構図なのだ。「いよいよ本格的にキャンプ市場を狙ってきたのか?」「次はどんなグッズを扱うの?」といやがうえにも、期待が高まるのは当然なのだ。
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