日本レコード協会は、2021年の音楽配信の売り上げを発表した。第4四半期(10〜12月)の売り上げは前年同期比114%の236億円で、年間売り上げは対前年比114%の895億円となった。ストリーミングの売上高は前年比126%の744億円で、ダウンロードの売上高(同79%、141億円)の5倍強に及んでいる。
ストリーミングの内訳は、「サブスクリプション」の音楽が637億9400万円(126%)、音楽ビデオが28億9000万円(150%)。「広告収入」の音楽が26億1200万円(108%)、音楽ビデオが50億8500万円(131%)だった。
ダウンロードの内訳は、シングルトラックが90億1300万円(82%)、アルバムが49億9600万円(74%)、音楽ビデオが1億1000万円(80%)となった。
その他の内訳は、「着うた」や「着メロ」などのMaster ringtonesが9000万円(60%)、電話に出るまでの間、相手に聞かせる呼び出し音を設定できるRingback tonesが7億7600万円(76%)、その他のデジタルコンテンツが1億7100万円(68%)だった。
21年の年間音楽配信売り上げ(895億円)は、10年(860億円)以来の800億円超えとなり、8年連続のプラス成長で4年連続の2桁増となった。
なお、21年の音楽ソフト(オーディオレコードと音楽ビデオの合計)の生産金額は1936億円で、音楽配信売り上げ(895億円)との合計は2832億円(対前年比104%)となり、18年以来のプラス成長となった。また、音楽ソフトと音楽配信の比率は68:32で、初めて音楽配信が3割を超える結果となった。
ぴあ総研の調査によると音楽市場規模がコロナ禍前のレベルに回復するのは、最短でも23年の見込みだという。一方、コロナに左右されないストリーミングは、音楽配信売り上げの区分別シェアが約83%となり主要カテゴリとして更なる成長を遂げていくとみられる。
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