「家庭学習についての調査」は、子どもの生活・家庭学習の状況や、保護者の意識・行動の実態把握を目的に、公文教育研究会が2015年から実施している。今回の調査では、小学1〜3年生の家庭学習の頻度は週平均5.7日、1日の平均学習時間は34.9分という結果となった。前年度の平均5.8日、平均36.3分よりわずかに減少している。
一方で、テレビを見る時間については、前年度の調査では17.3%だった「まったくない」と「30分未満」の合計が23.8%まで増加した。また30分以上ゲームをする小学1〜3年生の合計は52.4%で、52.1%だった前年からほとんど変化していない。
小学1〜3年生の子どもが利用するスマート端末としては「家庭用ゲーム機」の48.0%が最多で、2位は「タブレット」の44.2%。「スマートフォン」を利用している子どもは29.8%だった。
家庭にあるスマート端末の利用実態としては「ゲーム」(56.9%)と「動画サイトの視聴」(39.7%)が多かった。しかし、学校支給の端末では「学校や塾の宿題・課題」が51.2%、「学習アプリや学習サイトの視聴」が40.9%に上る。
オンライン学習の実施状況は「学校主導も自主実施も行われている」が25.6%となり、前年度の8.4%から大きく増加していることが分かった。とはいえ「いずれも現在は実施していない」は42.5%となっており、前年度の45.1%からほとんど変化していない。
教育現場におけるICT(情報通信技術)拡大についての評価は、「非常に好ましい傾向である」と「まあ好ましい傾向である」との合計が43.8%に上った。これに対し「あまり好ましい傾向ではない」と「まったく好ましくない傾向である」との回答は12.6%にとどまった。
調査は2021年11月26〜30日にインターネットで実施した。調査対象は小学1〜3年生の子どもがいる世帯の母親1000人、父親800人。
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