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1on1、パフォーマンスが高い職場ほど実施多く パーソル調査で判明管理職など1000人に調査

» 2022年03月23日 08時00分 公開
[ITmedia]

 仕事の目標達成度が高い組織ほど1on1(上司と部下が1対1で行う対話)の実施頻度が高く、低い組織ほど実施していない率が高い――。そんな実態が、総合人材サービスのパーソルホールディングスの調査で分かった。評価に関する妥当性についても、上司と部下の間で認識にギャップが存在するなど、組織マネジメントの課題が浮き彫りになった。

パーソルは組織マネジメントに関する実態調査を実施した(出典:ゲッティイメージズ)

 調査は、全国の大企業から中小企業までの管理職および一般職1000人(25〜69歳)を対象に、2021年11月26〜28日にインターネットで実施した。

 まず、部下の成長を目的に上司と1対1で行う1on1ミーティングの頻度について聞いたところ、全体では「半年に1回程度」が最も多い30.0%を占めた。一方、目標に対する達成度(パフォーマンス)が「とても良い」と答えた職場では、「週に1回程度」(21.7%)と「月に1回程度」(21.7%)の割合が高く、「とても悪い」と答えた職場では、「面談はしない」(42.5%)がトップとなった。

1on1の頻度(出典:パーソルホールディングス、以下同) 

 上司と部下の間で評価に関する認識のギャップも明るみに出た。部下に対する評価が適切だと思っている上司は53.0%だった一方、上司からの評価を適切だと思っている部下は33.8%にとどまり、19.2%のギャップがあった。

上司としての部下に対する評価、部下としての上司からの評価

 このほか、組織内における課題について聞いた質問では、「業務量に偏りがある」「人材不足」「適正な人材配置ができていない」が上位に挙がった。

 パーソル総合研究所の組織・人材開発支援部長の種部吉泰さんは、「部下の成長にとって実は『上司の定期的な業務経験の振り返り機会』が重要であるという点は、あまり知られていない」と指摘。「組織マネジメントの強化に向けて、管理職の“学び直し”策を練る必要がある」とコメントしている。

自組織における課題

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