試作品を完成させた後、製品の認知度向上を目的に、マーケティングに強みを持つマクアケで応援購入を募ることに。3月1日にプロジェクトを開始すると、5日足らずで個人向けの単体商品が完売。生産体制の都合で用意できるのは2000個と限りがあったものの、ここまでの反響は予想していなかったという。支援者層は30〜40代が50%を占め、男女比では8:2で男性が多いそうだ。
「3カ月かけて2000個は達成できるだろうと考えていたものの、1週間以内に個人向け商品がすべてなくなるとは思いませんでした。男性をターゲットにして広告を打っていたので、男性がメインになることは想定内でしたが、年齢層は思ったより幅広く、30〜40代の次に50代が多く、次いで20代と60代が同程度。60代はわずかだろうと思っていたものの、20代と変わらない数字だったのは意外でした」(渡邉氏)
購入の用途としては、スマートウォッチ代わりの健康管理デバイスとして、あるいはスマートウォッチと重ね着けして両方を試してみたいという人も。現在、何らかの病気を患っている人というより、日常的に自分の健康状態を知ることで、健康維持や健康増進につなげたいと考える人が多いようだ。
「健康データは取得したいけれど、スマートウォッチは着けたくないという人から一定数の支持を得ているのかなと。スマートウォッチを着けてしまうと、自分好みの時計を着けられなくなってしまうためです」(渡邉氏)
また、クラウドファンディングを通して、消費者が“国産”にこだわる姿勢も見えてきた。同社では、電子基板のみ海外でつくっているが、その後の組み立ては日本で行っている。日本発のヘルステック企業が自社開発した国産の製品であり、その点に期待を抱く支援者が多くいるという。
「コスト的な観点では国産にこだわっていないのですが、支援者の方のコメントを見ると国産にこだわりがある方が多いですね。できるだけその声に応えていきたいと思っています」(渡邉氏)
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