健康データを取得できるスマートリングとしては、すでに第3世代が発売されているフィンランド発「Oura Ring(オウラリング)」の知名度が高く、洗練されたデザインと高い機能性で多くのファンを持つ。ただし、第3世代からコンディション、睡眠、アクティビティを除くフルの機能を活用するには、月額5.99ドル(約700円)がかかるようになった。本体価格は299ドル(約3万6000円)だ。
このほか、米国の医療機器メーカー「Movano(モバノ)」やフランスの「Circular(サーキュラー)」も注目されつつある。モバノは女性向けのMovano Ring(モバノリング)を22年下半期に発売予定、サーキュラーはCircular Ring(サーキュラーリング)を264ドル(約3万2000円)で発売中で、発送は22年の5〜6月となる。
モバノとサーキュラーは、現状アプリの月額利用料金については言及していないようだが、フルで健康データを取得する場合は、いずれ別料金になる可能性がありそうだ。
ソクサイリングは、マクアケ上では定価2万8600円と表記されているが、一般販売時は3万2000円を上限として価格が上がる可能性が高いと渡邉氏は言う。ここ半年ほどで原材料の価格が急騰しているためだ。
アプリの利用料については、現時点で公開されている5つの指標は無料で提供するとのこと。ただし、将来的にはヘモグロビン関連数値測定や高精度なフィットネス分析、Suica決済といった追加機能の搭載も目指しており、ユーザーが増えデータが集まってきた段階で、特定の項目のみ有料にするビジネスモデルを想定しているという。
「スマートリング市場は、健康測定か、決済などの便利機能かの2つに分けられます。健康測定の場合、構成する要素はどうしても似通ってしまうため、測定したデータをどう生かすかというソフトウェアサービスで差別化を図れたらと考えています」(渡邉氏)
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