大手総合旅行ブランドのエクスペディアは「有給休暇の国際比較調査」を世界16地域 (1万4544人)を対象に実施した。その結果、日本で働く人の有給休暇の取得率は6年ぶりに改善、取得率は過去11年の調査の中で最高の60%(2015年と同率)となった。
日本で働く人の有給休暇の取得率は15年の60%以来45〜50%を推移していたが、21年は支給日数20日間のうち12日間の取得となり、再び60%となった。有給休暇の取得日はドイツ(28日)が最も多く、次いでフランス(25日)、英国(21日)と続いた。
コロナ禍における有給休暇の取りやすさを尋ねたところ、半数以上が「変わらない」と回答。一方で、約3割の人は「取りやすくなった」と答えた。同社は「コロナ禍で在宅勤務が増えるなど、働き方の変化が有給休暇取得率の改善に関係した可能性がある」と分析している。
22年の有給休暇の取得予定について、日本で働く人の取得予定の中央値は「15日」となり、過去最高の取得率となった21年の取得数「12日」よりも多い結果に。同社は「19年4月から有給休暇取得が義務化された影響もある」と推察している。
また、「以前にも増して休暇を大切にするようになったか」という質問では、77%の人が「はい」と回答。日本で働く人の有給休暇に対する意識にも変化が見られた。
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