電力ひっ迫警報、7割が「節電対策した」 停電で困ること1位は?地震頻発で節電対策が急務

» 2022年04月12日 12時00分 公開

 NEXER(東京都豊島区)が運営する日本トレンドリサーチは、3月21日に東京・東北電力管内で初となる「電力需給ひっ迫警報」が発令されたことを受け、両電力管内に在住、または通勤する男女を対象に「節電に関するアンケート」を実施した。警報発令時に普段していない節電対策を追加で行ったか聞いたところ、69.0%が「した」と答えた。

東京・東北電力管内に在住または通勤している男女に「節電に関するアンケート」を実施(画像はイメージ)
普段はしていない節電対策を追加で行いましたか?(出所:リリース、以下同)

 どのような節電対策を行ったか聞いたところ「電子レンジやエアコンなどの暖房器具を使わなかった」(60代女性)、「暖房をつけず暖かい上着を着たりブランケットをかけたりして寒さをしのいだ」(20代女性)など、暖房器具の使用を控えて節電した人や、「炊飯ジャーの保温機能をオフにする」(40代男性)、「こまめに電気を消した」(60代男性)など電化製品の利用を控えたという声が多かった。

 一方で「節電対策はしなかった」と回答した人に理由を聞いたところ「自分ごととして捉えていなかった」(20代男性)、「何をすればよいか分からなかった」(50代男性)、「家庭がしても意味がないと思った」(20代女性)などの意見や、「小さい子どもがいて寒くて暖房が必要だったから」(30代女性)、「寒くて耐えられないから」(40代女性)などの声もあった。

停電で最も困ることは?

 停電になった場合に最も困ることを尋ねたところ、1位は「冷蔵庫が使えない」(46.3%)、2位は「冷暖房が使えない」(20.5%)、3位は「照明器具が使えない」(14.8%)、4位は「携帯電話の充電ができない」(8.3%)と続いた。

停電で最も困ることは?

停電に備えて準備したこと

 停電になった場合に備えて準備したことは「枕元にランプや懐中電灯を用意する」(20代女性)、「ローソクを用意した」(60代女性)など明かりを確保したという声や、「モバイルバッテリーの満充電を確認した」(40代男性)、「水とモバイルバッテリーを備蓄した」(30代男性)など通信手段などのために電気を確保したとの声が多かった。また「カセットガスコンロを用意した」(70代男性)、「そのまま食べられる食品を用意した」(50代女性)など、電気を必要としない食料の確保のほか、マンションに住む人は停電により断水する可能性もあるため「風呂に水を張った」(60代男性)など水の準備をしている人もいた。

 今回の「電力需給ひっ迫警報」は、3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震の影響で火力発電所の稼働が停止したことを受け発令に至った。3月以降各地で震度4以上の地震が頻発していることもあり、日頃から地震に加え、停電を想定した生活の必要性も高まっているようだ。

 今回の調査は「東京・東北電力管内に在住、または通勤している」と回答した男女を対象にインターネットで行った。期間は4月4〜5日、有効回答数は400人(30代以下、40代、50代、60代、70代以上各年代80人)。

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